症例Cases treated
犬の口腔内腫瘍 棘細胞性エナメル上皮腫
左側下顎骨の奥に赤いできものを認めシェルティが来院しました。3週間前に歯磨き時に気付いたとのことでした。できものは、左側下顎の第1後臼歯と第2後臼歯間にあり、大きさは5×8㎜ほどでした。病理検査を行ったところ、棘細胞性エナメル上皮腫と診断されました。その後、第1、2後臼歯を含めた下顎骨部分切除術を行いました。手術から6か月後再発は認められていません。
治療前
治療後
基本情報
- 動物種
- 犬
- 品種
- シェルティ
- 性別
- ♀
棘細胞性エナメル上皮腫は、犬では比較的よくみられます。良性腫瘍で転移などはしないのですが、骨を溶かしてどんどん大きくなるので、なるべく早く摘出する必要があります。今回は、歯ブラシ時に気付き、早期発見ができました。腫瘍が大きくなっていたら、さらに広範囲の外科切除が必要でした。