症例Cases treated
犬の歯肉の腫瘍 周辺性歯原性線維腫
7歳のスタンダードプードルが、歯肉に腫瘤を認め来院しました。腫瘤は直径1㎝で円形を呈していました。レントゲン検査で、腫瘤付近の第3前臼歯の歯周靱帯に異常を認めました。手術は、第3前臼歯の抜歯と歯槽骨の部分切除を行いました。病理検査では、周辺性歯原性線維腫と診断されました。
治療前
治療後
基本情報
- 動物種
- 犬
- 品種
- スタンダードプードル
- 性別
- ♂
- 年齢
- 7歳
- 主訴
- 歯磨きのとき、歯間の腫瘤に気がついた
周辺性歯原性線維腫は、歯の周りの組織(歯根膜)から発生する腫瘍で、犬では比較的多くみられます。良性の歯原性腫瘍で遠隔転移はしません。しかし腫瘤のみの切除では再発することがあるので、歯科レントゲンで周囲の骨や靱帯の異常を確認して、切除する必要があります。