症例Cases treated

重度の破折 6歳のビーグル

5日前から左眼の下が腫れているとの主訴で、6歳のビーグルが来院しました。骨などの硬い物を噛んでいたとのことでした。全身麻酔下で検査したところ、右側上顎第4前臼歯(108)に歯冠から歯根におよぶ破折を認めました。レントゲン検査では、108根尖部(歯根の先端)に炎症を認め、左眼の下の腫れの原因と考えられました。

治療前

治療後

基本情報

動物種
品種
ビーグル
性別
年齢
6歳

108 を残す歯内治療も検討されましたが、破折の縦割れの程度が深く、今回は抜歯が選択されました。犬の歯の表面のエナメル質の厚さは1㎜で人は3㎜です。犬の方が薄いのですね。骨やひづめ、硬いデンタルガムやプラスチック製のおもちゃなどを噛んでいることが原因で破折しているワンちゃんは多いです。おやつやおもちゃを与える場合、工作用ハサミで切れる硬さの物にして下さい。

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