症例Cases treated
口腔内に化膿性肉芽腫を認めた日本猫
口腔内に腫瘤を認め、食べる時に痛みがある8歳の日本猫が来院しました。腫瘤は左側第1後臼歯の尾側前庭部(外側でやや後ろ)粘膜に認め、1㎝の大きさでした。病理検査を行ったところ、化膿性肉芽腫と診断されました。
治療前
治療後
基本情報
- 動物種
- 猫
- 品種
- 日本猫
- 性別
- ♂
- 年齢
- 8歳
猫の下顎第1後臼歯の尾側前庭にできる化膿性肉芽腫は時々みられます。このできものは、上顎や下顎の臼歯が粘膜に当たることが刺激となり発生するとされ、良性です。しかし、腫瘤切除のみでは再発するため、刺激となっている歯の抜歯も必要となります。今回は、腫瘤の摘出と上顎第4前臼歯の抜歯を行い、経過は良好となりました。